ジャクソンホール会議をこなし、ダウは堅調地合いに(8.25 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇して引けました。ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長がデータ次第で追加利上げの可能性があるとの発言をしたことで売り圧力が強まる場面もありましたが、引き締めサイクルの終了が近付いているといった見方も強まっており、米株は売り一巡後は持ち直す動きとなりました。ダウは247ドル高の334346ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りがまちまち。パウエルFRB議長の発言が市場の想定内となったことなどを背景に方向感の見えにくい展開となりました。米国の金融政策に関しては利上げは近いうちに終了する可能性が高いものの、経済データ次第で動く用意があると市場は認識しており、パウエルFRB議長の発言もそれに沿ったものとなっています。こうした動きを受けて米国債市場は短期債利回りが上昇し、長期債利回りが低下する流れとなりました。米10年債利回りは4.23%台半ば、30年債利回りは4.28%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 – 米追加利上げの可能性を残し、円軟調
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米短期債利回りの上昇が意識されてドルインデックスが上昇しての引けとなりました。パウエルFRB議長が年内の追加利上げの可能性が改めて示されたとの思惑からドルに対する買いが強まりました。ユーロ/ドルは1.07ドル台後半、ポンド/ドルは1.25%台半ばから後半でそれぞれ引けました。
円は軟調地合い。ドルインデックスが上昇したことなどを背景に、ドル/円が底堅い動きとなり、クロス円も堅調地合いとなりました。円は主要通貨に対して売られる展開となりました。ドル/円は146円台半ば、ユーロ/円は158円台前半、ポンド/円は184円台前半でそれぞれ引けました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが意識されてバンドの中心線を目指しての動きとなりました。しかし、中心線に届かずに持ち直し、目先はバンドの+1σ前後の水準を意識しての動きとなっています。このままバンドの上限まで上昇することが出来るかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇しての動きとなっています。トレンドそのものが上向きで、このままバンドの上限まで上昇する可能性が高い状況だといえます。ただ、バンドの上限の上昇の勢いが落ちているので、その点を注意しながらの対応が必要です。