金融引き締めの長期化期待から、米国債利回り上昇(8.24 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落して引けました。米国の新規失業保険申請件数が市場予想よりも良かったことなどを背景に、金融引き締めの長期化に対する警戒感が強まり、米国債利回りが上昇してハイテク銘柄を中心に下げ幅を拡大して引けました。ダウは引けにかけて下げ幅を拡大し、日中安値圏での引けとなり、373ドル安の34099ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇。米国の金融引き締めの長期化に対する思惑が強まり、債券に対する売り圧力が強まる展開となりました。2年債利回りは5%台を回復する動きとなり、長期債利回りも上昇しての引けとなっています。米10年債利回りは4.23%台半ばから後半、30年債利回りは4.30%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 米国債利回り上昇で、ドル/円145円後半に
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りが上昇する中でドルに対する買い意欲が強まり、上値を拡大する展開となっています。欧州債利回りが上値を抑えられてこともドルの下値を支えました。特にポンドに対する売り圧力が強まっています。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台前半、ポンド/ドルは1.26ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移。ドルインデックスの上昇を背景に、ドル/円が1円超の上昇となる一方、ポンドやオセアニア通貨に対する売りが強まる中、対円でもマイナス圏での推移となっています。ユーロ/円は小幅ながらプラス圏で推移しています。現状ドル/円は145円台後半、ユーロ/円は157円台半ばから後半、ポンド/円は183円台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を意識しての横ばいとなっています。方向感の見えにくい流れとなっており、様子見ムードが強まる展開となっています。日中高値から上値を抑えられる展開となっていますが、下値も堅く現状ではまだ小動きが継続する可能性が高そうです。
現状、バンドの上限が下落、下限が上昇といった動きになっています。バンド幅が縮小しており、市場にはエネルギーが蓄積されています。動き出したら大きくなる可能性が高いため、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。ただ、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、まずは方向感を見極めなければいけない状況となっています。