中国経済の減速懸念から、米株手探り状態(8.18 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が小幅まちまちでの引けとなりました。中国経済の減速に対する警戒感が強まる中でダウが一時200ドル超の下落となりました。ただ、売り一巡後はここまでの売りに対する押し目買いの動きが強まる中で持ち直し基調となり、ダウは25ドル高の34500ドルでの引けとなりました。ただ、ハイテク銘柄に対する売りの流れは継続となり、NASDAQはマイナス圏での引けとなりました。
米国債市場では、利回りがまちまち。2年債などには売りが、10年債などには買いが入るなど、調整の動きが展開されました。長期債利回りは直近の上げに対する修正の動きが入っており、上値を抑えられました。ただ、全体的にはインフレに対する警戒感やFEDのタカ派的な思惑などが意識されており、利回りは上昇しやすい局面が継続しています。米10年債利回りは4.25%台半ば、30年債利回りは4.37%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 – 円安基調一服
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。米国債利回りの上値の重い展開などを背景にドルに対する売りの流れが強まりました。ただ、ユーロ/ドルなどは前日終値比ほぼ変わらずでの水準となっており、方向感の見えにくい流れとなりました。ユーロ/ドルは1.08ドル台半ばから後半、ポンド/ドルは1.27ドル台前半から半ばでそれぞれ引けました。
円は堅調地合い。ダウは持ち直したものの、米株の上値の重い展開が継続していることや、ドルインデックスの下落を眺めてドル/円がマイナス圏での引けとなったことなどを受けてクロス円も軟調地合いとなりました。全体的にはここまでの円売りに対する修正の動きが展開されました。ドル/円は145円台前半から半ば、ユーロ/円は158円台前半、ポンド/円は185円台前半でそれぞれ引けました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きから持ち直し基調となっています。バンドの中心線を抜ける動きとなっており、バンドの上限まで上昇するかどうかに注目です。
現状、バンドの上限が下落、下限が横ばいといった動きになっています。バンド幅は縮小傾向ですが、縮小の余地はまだ大きく、大きな動きにはなりにくいところだといえます。レンジ圏での動きが意識されやすいところであり、バンドの上限まで上昇してもそこでは抑えられるという展開も視野に入れておく必要があります。