EA-BANK・モーニングレポート 4.1
米株はまちまちでの推移(3.31 NY時間)
昨日のNY市場は、米株がまちまちでの引け。日中はバイデン政権のインフラ整備に対する期待感などから買い戻しの動きが意識されてプラス圏での動きが継続しましたが、引けにかけて原油価格の下落などを嫌気してダウに対する調整売り圧力が強まり、日中安値圏での引けとなっています。一方、NASDAQは買い戻しの動きを受けて大きく上昇する動きとなっています。
一方、米国債利回りは上昇しての推移。債券に対する売りの流れが継続しており、30年債利回りは2.40%台を回復する動きとなっています。バイデン政権のインフラ投資に対する期待感が強まる中で米経済の先行きに対する期待感は根強く、安全資産としての米国債に対する売りが意識される局面です。
為替相場 – ドルの上値がやや重い
為替相場は、ドルがやや上値の重い展開となっています。ユーロやポンドに対する買い戻しが意識され、反射的にドルに対する売りが強まる展開となっています。しかし、引けにかけては米国債利回りの上昇を受けて下げ渋る展開となっており、ドルは下げ幅を縮小しての推移となっています。
一方、円は軟調。米国債利回りの上昇を受けてドル/円が上昇基調となったことを背景に、クロス円も上値を拡大する展開となっています。ユーロ/円は一時130円を回復するなど買いの勢いが強まっています。目先はダウが下落に転じて引けたことなども受けてやや円に対する買い戻しの動きが入っていますが、全体的には円売り優勢といった局面が継続しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 方向感の見えにくい局面
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し、じり高基調で中心線を突破して上値を拡大する展開となっています。ただ、バンドの上限には届いておらず、目先はバンドの中心線を意識しての動きが展開されています。大きな動きにはなっておらず、方向感の見えにくいところです。しばらくは様子見ムードが強まるのではないかとみています。
バンドの上下限中心線はほぼ横ばいとなっており、バンド幅は比較的狭い状況です。市場にはエネルギーが蓄積されている状況で、動き出したら大きなものとなる可能性があるだけに、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。バンドブレイクからバンドウォークといった動きを視野に入れての対応となりそうです。